いよいよ朝の気温が氷点下を割り込み、畑への道も凍みて真っ白になりました。
今日は安曇野で手作り醤油を作っている2チームの「醤油搾り」がシャロムで行われます。

本日は、一年間かけて仕込んだ「梓川チーム」6世帯分の4斗樽と「穂高チーム」8世帯分の4斗樽の醤油2樽分を
搾ります。2回戦なので朝早くから夕暮れまでの1日仕事‥‥‥早朝の冷気に吐息も真っ白です。

同じ材料、同じ分量で仕込んでも、環境や寝かせ方、手のかけようで個性がでます。両チームの
仕上がり具合がおのおの気になりますね~

こちらは梓川チームの「もろみ」 色合いがキレイです。美味しいものは綺麗で香りが良い!
これ鉄則ですねぇ~

測りに乗せて重さを量ります。

次に大釜で作ったお湯でもろみを少しづつ緩めていきます。お水は我らの命「満願寺の沢水」を
使用します。

お醤油を搾るには「槽~ふね~」を使います。その昔、槽は皆で共同購入したり、槽をもってあちこちの醤油を
搾る「搾り師」さんが行っていたそうです。今回は搾りの伝統を伝える搾り師:岩崎さんに来ていただき
搾りと指導を仰ぎます。

こちらが岩崎さんの「槽」 あちこち改良を重ねた最新式? もう10年選手で約1000本を搾った
岩崎さんのパートナー 良い道具は美しい!これも鉄則ですね。

中身はこんな様子。各所に醤油の道が施されています。うーん美しい!

袋に緩めたもろみを入れ、丁寧に槽へ入れます。いよいよ搾り開始~

しばらくすると‥‥‥日本人には欠かせない調味料「醤油」の生醤油が出てきます。キレイですね。

時間経過とともにコップへ汲んだもの。だんだん濁りがとれ美しい色になっていきます。
向かって右が最初~左が最新です。

搾り終えた醤油は、大釜で温め「火入れ」に入ります。「88度」で止めますので上がりすぎないように
温度計とにらめっこ。 ぴったりになったら薪を引いて冷まします。

ゆっくり温度を上げていくと副産物「灰汁」が出来ます。これを捨てずに「灰汁漬け」をすると旨い!
と岩崎さんに聞き、早速シャロム畑から聖護院を調達して漬けます。

冷めるまでしばし一休み。お腹も空いたのでお餅つきをしました。

もち丸めガールズ♪ 楽しそうだね

冷えた身体と労働の後は食事が旨い! 本日はできたて生醤油を味わうべく「ぶっかけ讃岐うどん」
「冷や奴」「つきたてお餅」で味わいました~♪ 美人もにっこり

さて出来上がりました!一年間の集大成!お醤油の完成です。

どうですかこの美しい色~ いい香りも漂います。 このあとそれぞれのチームで持ち帰り、
澱を下部に溜めて上澄みをすくって瓶詰めにして完成です。何に使うか楽しみですね。

搾りきった残りを広げたブルーシート上にあけ、さっくり乾燥させたあと「おから」として持ち帰り
ます。 これはどこにもない調味料。煎って水気を飛ばし冷蔵保存します。
味噌汁にもいいコクが出ますし、炒め物などにもどうぞ!

火入れをしていない「生醤油」はある程度とりわけて瓶詰め。それぞれの家庭で「旬」を味わいます。
日持ちがしないので早めに使ってね。

おからの前で記念写真。皆さん一年間愛情を込めて出来た醤油。皆で助け合い作りあげるモノ。
嬉しい事ですね。
梓川チーム・穂高チーム・そして岩崎さん、大変お疲れ様でした。

シャロムヒュッテでは味噌を毎年仕込んでおりましたが、醤油は未経験でした。
今回の安曇野醤油チームの助けをかり、来年はシャロムでも醤油を仕込んでみようと
思います。
大豆、麹の事、月に一度の天地返しなど学ぶ事はたくさんあります。
皆で協力して作りあげていく事が喜びになります。日本人の源の調味料「醤油」
皆さんも是非体験してみませんか?
来年シャロムではこの醤油作りと合わせ、自分力、人生力を高める「自給自足講座(仮題)」
を計画しています。
詳しくは後日、本ブログやホームページでお知らせします。
お楽しみに!!
